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剣道具の汚れについてRECRUIT


剣道具の汚れ!


剣道家の皆様は、今まで防具のお手入れ時に、面や甲手を影干しやタオルなどを使い、

水で固く絞って拭いたり、アルコールなどで消毒する方法をされてたと思います!

ですが・・・

それだけで満足されていますか?

そのような方法だけで、ニオイや汚れを取るのには限界があると思います。

それでは・・・まずは「汗汚れ」について!
「汗汚れ」というのは、水溶性の汚れです。

皆様は「水溶性の汚れ?って何?って、思われるかもしれないので、お話しますネ。

解り易く言うと水溶性の汚れとは、「水を使わないと落ちない汚れ!」です。

そうすると・・・
「汗を落とすのには、水だけで洗えば良いのだ!」と思う人が殆どだと思いますが、ちょっと待って下さい。

 

確かに水溶性の汚れは、水で落とす事ができる汚れなのですが・・・

汗の90数%は水でできているのですけど、水だけで全ての汚れをを洗い流すのは不可能なのです。

なぜなら・・・

その90数%以外の、残り数%が窒素酸化物にカリウム・糖類・塩化ナトリウム・尿素・乳酸

脂肪酸等などの蛋白質で構成されています。

それらを分解するには、酵素のような蛋白質を分解物質などを必要とします。

その他に、女性剣士の方には、仕事帰りにそのまま稽古に行く方もいらっしゃると思いますが・・・

そのような場合、面の内側に化粧が付着してると思いますが、そのような汚れの場合も、水だけでは絶対に落とす事は不可能です。

ファンデーションや口紅は、油性の汚れで、ドライ溶剤で落ちる汚れですが、面や甲手はドライクリーニングは

出来ませんし、ドライクリーニングをしても、その他汗汚れは全く取れないのです。

そこで私の考えた洗い方は、そのような汗も塩分もカビやその他の化粧シミなんかも落とす事が可能です。

汚れも、繊維に付着してそのままにしとくと、繊維の中で汚れが腐ったり雑菌がニオイを発します。

それに、生地も汗汚れによって劣化てきますので、繊維に対して良い状態とは思えません!

やはり、普段からお手入れできれば、防具もかなり長持ちして嫌なニオイも発しにくくなります。

現在私の使ってる甲手は、父親が大学の時に使っていたモノをを、僕が未だに手入れしながら使っていますので

もうかれこれ40年くらいでしょうか?(笑)

甲手自体は、叩かれてペラペラに薄くなってハゲハゲなんですが、中はキレイで嫌な臭いもありません。

普段は、月に一度程度は洗っておりますが・・・。

洗い方は、別のページでも書いているのですが、トラブルを避ける為にこちらにはアップ致しません。

皆さんは、「子供の防具程度なら簡単に洗えるかな?」なんて思われる方もおられると思うのですが・・・

子供の防具の方が、それなりに厄介な部分もあり、大人の安い防具も藍の状態等で難しい部分も御座います。

そのように安易な考えで、高価な防具を洗われたら???

失敗や責任問題にもなりかねますので、洗い方(汚れの除去方法&コーティング)に関しては

「防具クリーニング講習会」のみで行っております。

 

以前、遠方の方達に「洗い方をメールでいいので教えて欲しい」ってお問い合わせがあり

メールで洗い方を教えたりもしてたのですが、どうもやはり力加減や色流れ等で

説明し難い部分があり、今現在行ってないのが現状です。

 

私としても、「目の前で見てもらうのが一番」だと思いますので、そこのところはご了承下さい。

遠方からのクリーニング依頼は、随時受け付けておりますので♪

 

 まずは、洗ってない甲手と、洗ってコーティングした甲手の生地の色をご覧下さい。
左の写真は、洗った甲手と洗ってない甲手です。

上が洗う前で、下が洗った後です。

(※洗った方はしっかり乾燥しております。)

洗ってコーティングした方は、藍色が鮮やかになり

ツヤも補いキレイになりました。


洗う前は、このような状態です。

 次に、洗ってない甲手と、洗ってコーティングした甲手の内側の生地の違いをご覧下さい。
洗う前は、汗などの汚れがベッタリ付着して

塩分などがクッキリ浮き出ておりました。

それらが雑菌などを繁殖して、ニオイも発します。

そのような状態で何もしなければ、カビも発生しだします。

皆様の甲手の内側も確認して見て下さい。

この甲手と近い状態になってるかもしれませんね?


 しっかり洗ってコーティングすると、このような状態に・・・
洗った後は、ここまでスッキリしました。

多少古い汚れても、殆ど落とす事が可能です!

このように、一度汚れを落としてコーティングしておけば

次回に洗う時は、かなり汚れの取れ方もスムーズに落とせます。

そして又しっかりコーティング♪

その作業の繰り返しで、大切な防具は長持ちします。


面のクリーニングの注意点!

面のクリーニングに関して、最も大事な注意点について少しお話させていただきますが・・・

基本的に、「剣道具は洗えないものだ!」って事はご理解下さい。

他のページで何回も書いているのですけど・・・

「剣道具は、洗うことを前提に作られていない!」

って事が、最大の理由なのですが、その構造を全く無視した洗い方をされて業者も多々御座います。

先日、ある防具屋さんが、私のところにクリーニング方法を習いにこられました。
その方は、今まで自分なりに剣道具をクリーニングされてたようですが、いろんなところに
疑問を感じて、私の知り合いを介していらっしゃしました。

そこで話してたのが、「面のドブ漬け洗浄」です。

ドブ漬けとは、その名の通り、「水+洗剤」の中に、面を完全に漬け込む方法です。
この方法、確かに面に付着した汗汚れを水中に逃がして素材から除去する方法と
考えたら、それは一番イイかもしれません。

ただ、最初に書いた、「洗うことを前提に作られていない!」ってところを完全に無視した洗い方?
なんて思ったりもしますが・・・。(汗

その、先日来られた防具屋さんとお話してて・・・
「お客さんが以前、剣道具のクリーニングの依頼を業者に出して防具が帰ってきたのですが
   何故か面縁の端の部分がめくれ上がって返ってきたんです!」との事でした。

            ←丁度この部分です。

面の製造工程でこの部分の皮は、水の中に漬け込んでしっかり柔らかくした後、短時間で硬くなる前に
一気に巻き込んで面は作られております。

私の知り合いに、京都に剣道具職人さんが居まして、その方と以前この事に関して話したことがあります。

「面縁は、絶対に水に漬け込んでは駄目!製造工程から考えて!!!」

と、言われておりました。

その話の中の↑「面縁革を、水の中に漬け込んでしっかり柔らかくした後」って事が重要でして・・・

このように、この部分を面を製造後水に漬け込むと、皮が柔らかくなり、端の方から浮いてくるトラブルが
多々発生しているようですのでご注意下さい。

その他に、子供の防具の製造工程に関してですが・・・

子供用防具は、ミシン目がどうしても粗く、強度的に考えても大人用の防具より劣るのですけど

新品の時って、それなりに硬さもあり強度もそれなりにあるように感じられますよね?

それは・・・
以前、私が子供用の防具を洗ってて、少し違和感を感じたことをお話します。

剣道具のクリーニングを始めたころ、子供用の防具を洗っていたら何故か表面がベタベタしてきました。

「これは?」と思い、調べたら・・・どうも強度&表面加工等で「ノリ」が使われてるようでした。

この「ノリ」を使うことで、硬さを増すことができて、繊維に幕を張ることで汚れにくくすることが出来ます。

ただ・・・この「ノリ」!!!

ノリは、水溶性ですので、水に弱く・・・水中に漬け込んで洗うことにより、全て流れてしまいます。

って事は?「水に漬け込んで洗うことにより、洗う前より強度が悪くなるって事なんですね!」

なので、そのことを十分に考えないで洗うことにより、仕上がりが全然違ってきますので

クリーニングをされる場合は、特にご注意下さい。

藍色も、本来色止め加工をされていないので、繊維の上に乗っかってるだけですから・・・

汚れを取る為に水に浸け込めば、いくらでも藍色は繊維から流れ続けますので、そこの部分も

洗われる場合&出されるクリーニング業者さん選びには、十分に注意して下さい。


当社では、できるだけ下記の赤線部分を水で濡らさないよう心がけて洗浄致しております。

             

面の内側は、しっかり手作業&機械を使って汚れを除去しておりますので、ご安心下さい。

洗い方も、「藍色を極力残して表面の汚れをしっかり除去」する方法と
藍色は多少落ちても、繊維内の汗汚れをしっかり除去」方法の二種類用意しております。

それぞれ、お客様のご要望に沿った洗い方を考えておりますので、ご依頼の際にご相談下さいませ。


剣道衣・袴の藍と汗汚れのお話

今日は、衣・袴の手入れにも関係する「汗」のお話・・・

最近の方は、運動不足や冷暖房設備の普及などにより、汗をかく機会が減っていますよね?
剣道をされてる方たちは、それほど運動不足ってわけではないのですが・・・
汗をかく機会が減ってくると、どうしても汗腺の機能が低下して、「汗をかきにくくなる!」
という悪循環に陥りやすくなります。

汗腺には、血液中に含まれるミネラル分をろ過するという働きがありますが・・・
この大切な機能が低下すると、ミネラル分の多いベッタリとした“悪い汗”をかくようになります。

ミネラル分の多い汗は蒸発しにくく、体温調節がうまく行われなくなるばかりか・・・
アンモニアなどのニオイ成分を含むため、臭いが発生します。
さらに、アンモニアはアルカリ化する作用があり、これが雑菌の繁殖を促して、
汗のニオイはますます強くなります。

稽古時でも、汗腺機能が低下してる方はどうしてもこの悪い汗が出やすく・・・
おもいっきり稽古して、稽古終わり間近になってやっとサラサラの汗に変わってる?
方も多いのではないでしょうか?

「良い汗」は、水に近いサラサラの弱酸性で繊維に対してそれほど問題ないのですが
汗はご存知のように尿と同じ成分を含んでいるのですが、かなりうすいので水分を多く
含んだそのままの状態ではあまり問題にならないように思われがちです。

しかし、水分が蒸発すると酸、アルカリ、塩の影響がもろに出てくるので要注意です。
このように汗は色物を変退色させるだけでなく、繊維そのものをもろくする
「くせもの」である事を忘れないで下さい。

なので、衣・袴をしっかり気をつけて洗ってるのに変な色の抜け方をする方・・・
汗の成分が藍を落ちやすくしますのでご注意下さい。

水洗いだけでは、汗汚れの全てを落とすことは絶対にできませんので!( ̄ー ̄;



まずは、ご相談下さい♪(^―^)

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